「牛にひかれて善光寺詣り」伝説発祥の地 布引観音を訪ねて

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信州の代表的な寺院として最も有名なのは、 「牛にひかれて善光寺詣り」でおなじみの「善光寺」。

2015年4月5日~5月31日までは御開帳が行われ、訪れた方も多いのではないでしょうか。

この「牛にひかれて善光寺詣り」の伝説発祥の地が、今回ご紹介する釈尊寺(布引観音)です。

  1. 布引観音の伝説
  2. いざ参拝
  3. 釈尊寺への行き方

1.布引観音の伝説

まずは、伝説を簡単にご紹介します。


その昔、強欲で神仏を信じない老婆が千曲川で布をさらしていると、

一頭の牛があらわれて、布を角にかけて走り出しました。

老婆は布を取り返そうとして牛を追い、野山を越え、善光寺でやっと追いつきましたが、

牛は本堂のあたりで布とともに姿を消してしまいました。

疲れた老婆があっけにとられてその場に立ちつくしていたところ、

日暮れ時にどこからともなく一筋の光明がさしてきました。

その霊光の尊さに悟りを求める心をおこした老婆は、

本堂にこもり一晩中罪悪を詫びて改心したそうです。

布引観世音菩薩が牛に姿をかえて老婆を善光寺へ導き、仏の道に導いたといわれています。

ちなみに後日、老婆は布引山の断崖絶壁に布がかかっているのを見つけますが取りには行けず、

取り戻したいと一心不乱に念じているちに、布とともに石になったと言い伝えられています。


突っ込みどころ満載ですが、なんとも興味深いお話。

ちなみに、老婆の住まいがどこだったのかは不明ですが、小諸市の布引観音から長野市の善光寺までは直線距離でも約40㎞ですので、老婆は相当な体力の持ち主だったことが推測されます。

2.いざ参拝

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駐車場から見上げた布引山の岩壁。

ここからすぐのところに、参道の入り口があります。

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本堂までは歩きやすいですが山道ですので、下駄やサンダルはお勧めしません。

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のらりくらり、10分ほど歩くと、懸崖(けんがい)造りの観音堂が見えてきます。

見えているのは拝殿で、その奥が岩窟となっており、本殿があります。

天正20年(1592年)に造立されたと伝えられており、拝殿を支えている大柱は8本で、20.6mもの高さをほこります。

写真をよく見るとスズメバチの巣が見えますが、6月ごろから活動が盛んになりますので、刺されないように十分ご注意ください。

時々ハチが様子を見に来ますが、落ち着いて、決して刺激しないようにしましょう。

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布引観音をお参りしたのは6月末。ユキノシタが満開でした。

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参道の入り口からゆっくり歩いて25分ほど、本堂にたどり着きました。

お昼前には、お経が聞こえてきました。

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本堂から眺めた観音堂の拝殿。

天気が良ければ、遠くに浅間山を望むことができます。
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本堂から少し離れたところにたたずむ牛の像。かわいい。

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老婆と思われる像もありました。いや、これが老婆じゃなかったら、何なんだ。

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岩のトンネルを抜けると、ついに観音堂にたどり着きます。

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拝殿の左奥が岩窟です。

岩窟の内部には、何体もの仏像が安置されているほか、重要文化財である観音堂宮殿(くうでん)があります。それはそれは、息をのむほどの美しさです。

この観音堂宮殿は、正賀2年(1258年)鎌倉時代の厨子であり、純粋な和様の建築様式によって作られた、大変貴重なもの。

その昔は秘仏の聖観音の逗子でしたが、現在聖観音は岩窟の中に収められているそうです。

3.釈尊寺への行き方

なかなか行きにくい場所にありますので、車で行くのが一番おすすめです。

公共交通機関をご利用の場合は、信越本線小諸駅より、タクシーを利用されることをお勧めします。

小諸駅から釈尊時までは、車で10~15分ほどで行けます。

    
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