暮らしの手記 水道管が凍る日々

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新居に本格的に住み始めてから、3週間ほどたちます。今年は1月中旬に寒気が上空に居座っていたため、全国的に今季一番の冷え込みを記録していましたが、皆さま風邪などひかれてはいないでしょうか。

さて北海道から長野に戻ったその日から、雪と気温の様子を伺いつつ過ごしていました。なぜかって、水道が凍ってしまうのです。今日は、水道凍結を何とかするためにジタバタした記録を綴りたいと思います。

別記事で、役に立つかもしれない水道凍結の対処法をまとめましたのでお困りの方は参考にしてください。

水道管が凍る日々

◆Day1◆

北海道から長野に戻った最初の日。水を抜かないと凍るだろうとは思ったものの、どうやったら水抜きできるのか分からず、とりあえずそのまま寝た結果、翌朝水が出ない。仕方がないのでヤカンに残っていた少しの水と、雪を溶かして作った水で雑巾を濡らし、レンジでチンして温め、外の水道管をぐるぐる巻きに。それを繰り返してもなかなか解けないので、灯油ストーブを外に持ち出して、水道管を温める。

だけど気づいた。なぜかトイレの水は流れる・・・お風呂の水も出るじゃん。というわけで、お風呂の水とヤカンでお湯を作る。そうこうしているうちに、キッチンの水道からも水が出るようになった。人生初めて水道管が凍って困惑し、初めて水が出て感動した瞬間。井戸を掘る人は、この数十倍の感動を味わえるんだろうなと思いながら、文明の便利さと脆さと水のありがたさを嚙み締めた。

◆Day2◆

雪の中から水抜きのハンドルを発見し、お風呂もキッチンも水が出なくなることを確認。寝る前にきちんと水を抜き、安心して眠るが、またしても水が出ない・・・

とりあえず雑巾を外の配管に巻き付けて上からお湯をかける。昨日よりも解凍にかかった時間は短くてすんだ。しかし、水を抜いたのになぜ凍ったのだろう?謎はのちに解決することになる。

◆Day3◆

寒気はまだ居座っている。雪も降ったりやんだりしている。だけど、水を抜いて寝たのと、寒さが少しだけ緩んだため、この日は凍結せずに済んだ。苦労なしに水が得られるありがたさを、身をもって知る。

朝、水の元栓を開けるために勝手口から外にでると、隣の猫がこちらの様子をじっと伺っていた。この日から、夜水を抜きに行き、朝は水出しついでに隣の猫と挨拶をするのが日課になる。

◆Day4◆

今日も大丈夫だといいなぁ~という期待を込めて蛇口をひねったが、出なかった。というわけで、雑巾を外の水道管に巻き付け、ヤカンに沸かしたお湯をかける。もはや凍るのは当たり前となり、作業していれば水はそのうち出るということがも分かったため、朝ごはんを作りながらときどき外に出て、雑巾にお湯をかける。片手間でやっていても、水はちゃんと出た。分かってくると心に余裕が生まれる。

凍っていた水が出るときは、コップの底に残った飲み物をストローですすったときと同じ音がする。その音が聞こえると希望の光が見えたような気持ちになる。

◆Day5◆

この日は特に冷え込んだ。こんな光景を室内で見るとは思ってもみなかった。

生活感MAXな台所。お釜の中に張った薄氷が意外と厚くて、しゃもじでお釜が持ち上がる・・・なんだこれは。

そして、もちろん水は出なかった。だけどこれを見て思った。もしかして、凍っているのは室内なのでは・・・?

室内の水道管に水をかけたら水浸しになりそうだったので、試しにドライヤーの温風をあててみた。すると、5分ほどで水が出た!

まじか・・・最初からこうしていれば良かったのかもしれない。もしかすると、もう外に出て雑巾にお湯をかけなくてもいいのかもしれない!!

◆Day6◆

上空に南風が吹き込んで寒気が緩んだ。このときほど南風をありがたいと思ったことはない。何せ寒いわが家。外の気温がほとんどそのまま室内の気温となる。冷蔵庫は食料を凍らせないための道具と化し、冷凍庫を開けても冷気を感じない。本州の古い家は、これが当たり前なのだろうか。北海道の温かい家で育った人間にとっては信じがたいことが、他ならぬ自分の家で起こっている。

寒気が緩んでいる間の4日ほど、一応毎日水を抜いたが凍ることはなかった。

◆Day7◆

寒気が戻ってきたため、また凍る日々がやってくるのだろう。予報では、-9℃まで冷え込むらしい。寒い翌朝を想像しながら、1つ実験してみようと思い立つ。

あえて、水を抜かずに寝てみよう。

これをすれば、凍結防止が機能しているのかわかるし、凍っているのが本当に室内なのかどうかが分かるはずだ。給湯器だけは壊れると厄介なので水抜きをし、水道そのものは水抜きをせずに就寝。

朝がやってきた。水道が出ないのは想像に難くないが、とりあえず蛇口をひねる。うん。出ない。給湯器も水が出るようにしてスイッチを押したけど、でない。これが、わが家の当たり前だ。そこでドライヤーの温風を当ててみる。蛇口の周りで凍っていた水がぽたぽたと溶け落ちていく。さあ、水よ出るんだ!と思いながらしばらく温風をあててみたけれど、すぐには水は出なかった。

やれやれ、やっぱり外の水道管が凍っているのか?最高気温を確認すると、どうやら3℃まで上がるようだ。自然に溶けることを祈り、努力をせずに放っておくことにした。北向きなのでお日様の力に頼ることはできないが、もし凍結防止が少し機能していれば、そのうち水が出るかもしれない。

蛇口を開いたままにして、本を読んだり、ご飯を食べたりしながらゆっくり待つ。すると、ポタっ・・・ポタっ・・・と水が滴りはじめた。間隔は徐々に短くなり、10分ほどでツーっと連続して水が流れるようになった。もう少し待つと、給湯器も使えるようになった。時刻は正午。

こうして、我が家の水道に関しては以下の3点を知っていればいいという結論に至った。

  • 水抜きはした方がいい
  • 凍っているのは主に室内なので、ドライヤーで温めると楽
  • キッチンの水が出なくてもお風呂の水は出るのでお湯は作れる

水道管が凍ったとき、もし仕事があったら相当焦るだろうなとか、お母さんはご飯の用意に支障がでて困るだろうなとか、朝シャワーを浴びる人には相当なストレスだろうなとか、色々なことを考えた。私はどれにも該当しないから、良くも悪くものんびりしていられる。

きっとこの先も水道管は凍るだろうけど、氷はやがて溶けるので、気難しい友人に接するように付き合っていこうと思う。

 

    
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