【山小屋生活やってます】ハク様と、愉快な仲間たち

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前回、1ヶ月ぶりにお風呂に入ったことを書いたのですが、ついでに下界で色々と用事を足してきました。

今日はその時のことと、それまでのことを書きたいなと思います。長文になりますので、時間のない方はすみません。

まず、私がお世話になってる小屋の仕事は超大変です。朝4時から夜の8時、9時まで、ほとんど休みなく1ヶ月働きました。

もうね、ブラック企業もびっくりですよ笑

今はこの状況を見かねたオーナーがバイトを増やしてくれたのでとても楽になりましたが、とにかくまぁ大変でした。

小屋番のおじさんと、これで俺らが死んだら過労死やな(笑)という話が出るくらいなもんでした。

ちなみに、その方は「こりゃぁ、渡る世間は鬼ばかりや!!ここはリアル幸楽や!!!」とおっしゃってまして、あまりに適切すぎて爆笑すると同時に、すごく納得しました。現場をよく分かってない人、指示出す人、いろいろ言う人が多すぎて収集つかないあの感じです笑

頭の中に、オープニングテーマとえなりかずきの顔が浮かびました。最近彼は、元気なのでしょうか。

今だから分かりますが、追い詰められていたので余裕も何も存在しなかったのです。

そんなことはさておき、たくさんの方がたくさんの言葉や行動で励ましてくれたので、順を追って、書ける範囲で、綴りたいと思います。

まずは山を降りる前までの話。

小屋明けから3週間くらい経った頃にお手伝いに来てくださった方が、大変な状況を見て、ちょうど1ヶ月経ったその日にこんなメッセージをくれました。

「あなたは過酷な労働状況に耐え、ジンドリーナ期間を乗り越えましたので、本日よりダンドリーナに昇格致しました。日本山岳ダンドリーナ認定協会」

ケータイに通知が来たとき、過酷な労働状況に耐え、くらいまでしか文面が見られなかったので、リアルに労働基準監督署から何か言われたのか!?と焦りました笑

抜き打ちで様子を見にきてくれるとのことなので、楽しみにしています。ドーピング(リポビタンD 飲むこと)検査はしないので安心してくださいとのことです笑

そう、「何か欲しいものある?」聞いてくれて、「リポビタンD」 という返事をしたのがちょっと衝撃だったようで…^_^;

だけどあのときは、本当にそのくらいしかほしいものが思い浮かばなくて、やっぱりヤバい状況だったんだなと思います。

必死でやってると何も分からないけどね。

そのあと手伝いに来てくれた方は元小屋番で、卵に顔を書いて遊ぶことを教えてくれました。

「これさ、ニコニコした顔かいて、あとから割るんだぜ★いいよね!」

もう、最高だと思いました。それ以来、ときどき卵に顔かいて楽しんでいます。

そして、自身の小屋番時代の話をたくさん聞かせてくれました。

小屋までもう少しのところで座り込んで動けなくなってしまった方を背負って小屋まで連れていき、某山漫画の主人公然り「よく頑張ったね」と言ったらその方が泣いちゃった話とか、オーナーが毒キノコっぽいのを食べられるよと言い張るのでしぶしぶ食べたら当時の小屋番がみんな(オーナーは食べなかったらしい)お腹痛くなって翌日みんなで寝込んだ話とか、諸々。笑いました。

そして、以前書いた姐さんは、ちょくちょくやってきては、やぁ梅子大丈夫か?と、変な歌やストレスの発散方法を伝授して去っていきました。

ほんとね、姐さんをはじめ、皆さんがいたからやってこられたわけで、もしいなかったらここまで小屋番続いてないかもしれません。

さてさて、休暇は突然おとずれました。

1ヶ月働き詰めで疲れも溜まっているだろうから、まずは梅子、お前が休め!と。

いろいろ溜まってる旨をオーナーに申したところ、突然調整して休みをくれました

下界まで、2時間半の道のり。仕込みを終えて、お昼ごはんを食べてから出発でした。

愛車が見えたときの帰ってきた感は半端じゃありませんでした。が、1ヶ月も放っておいたものだから、ヘソ曲げてバッテリー上がってました^_^;

バッテリーを回復して、1ヶ月ぶりの風呂に入りました。

風呂は前回書いたとおり。あんまりゆっくりするだけの心の余裕もなく、垢を全部落とすと風邪引くと言われたのでほどほどに、入ってきました。

今思えば、1ヶ月ぶりの風呂が別に嬉しくも何ともないって、異常ですわ笑

そして、冬の仕事の打ち合わせのため白馬に向かい、ご飯をご馳走になりながら話をしました。

もし私に兄がいるなら、ちょうどそのくらいの年齢のお兄さんなので、冬の仕事の話もさることながら、普段の話や山小屋の話など、いろいろなことを話しました。

その時言われた言葉「フェイスブックさ、いいこと書いてんね。」

個人的に会社をやめる報告をした時に書いたこと、なんで会社をやめて、このあとどうしたいのか。

(そうだ…私がやりたかったことはそこだったんだ!)

それはちょうど、ジブリの千と千尋の神隠しの中で、千尋がハクに本当の名前を忘れちゃいけないと言わてはっとした時に似ていました。

本当にやりたかったことは、どうしたら地球に優しい暮らしができるのかを模索すること、自然のことをもっと理解することだったのです。日々の忙しさに忙殺されてすっかり忘れていました。お兄さんは私に、大切なことを思い出させてくれました。

あぁお兄さん、あなたはハク様なのでしょうか。

現実の世界にも、ハク様はいました。

 

打ち合わせを終えて、久々に自宅に戻ったら、玄関前が草ぼうぼうで凄いことになっていて焦りました。「お前んち、お化け屋敷〜」と言われても反論できないくらいに草が生い茂っていました。

本当はクライミングジムへ出かけたかったのですが、ああだこうだしているうちに遅くなってしまったので、ゆっくり友人に電話することに。

積もり積もった愚痴やら何やらをほぼ全部吐き出して、仕事できないシンジくんに本当に辟易している話もしたら、彼は言いました。

「お前のいいところ、その人に全部持ってかれてるね。あんまりその人にとらわれないでさ、適当にやんなよ。そのほうがお前らしいよ」

持つべきものは、良き友!!

その言葉を聞いて、すっかり楽になり、本来の自分を取戻しました。

翌日は1日中寝て、晩にオーナーにご飯をご馳走してもらいました。が、ビール1杯飲んでトイレ行こうとしたら倒れたので、急遽もう1日お休みをいただきました。

今まで倒れたことなんてなかったのですが、この小屋での労働は自分で感じている以上に大変なようです。

倒れるときっていうのは、その瞬間は意識がなくて、自分が倒れた音で意識が戻り、あれ、何で横たわってるんだろう?何でみんな心配してくれてるんだろう?という状況になるんですね。色々倒れ方はあるでしょうけれども。幸いにして、頭は強くは打たなかったようでした。背中は強く打って長いこと痛かったですけれども。

翌日はのらりくらりと時間を無駄に稼ぎつつ上山。

小屋に戻ったら、小屋番のおじさんが「おぉ梅さん!!戻ってきたかぁ!!!戦死したのかと思ったよ!!!!」と歓迎してくれました。

戦友をおいて下界のどこかにフェードアウトするなんてあり得ないのにね。

そう、もうね、毎日が戦争でしたので。

今はバイトの女の子が増えたので、かなり楽になり、毎日楽しく何やかやとやっております。

そんなこんなで、たくさんの方に励まされ、支えられ、小屋の生活が半分ほど終ろうとしています。

後半は、適当にやろうと思います。もう仕事なんてまともにしないわ笑

それでは、長〜くなりましたので、この辺で失礼します。

    
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