久しぶりの更新になってしまいましたが、いままでワケが分からないくらい色々なことのあった山小屋生活も、あと数日で終わろうとしています。
小屋明けから今までを振り返ると、長かったのか、短かったのか、そもそもこの日々が一体何だったのか、よく分かりません。
そのくらい、ありとあらゆる種類の出来事がたくさんありました。
頑張りすぎて倒れた7月、小屋番が増えて楽になった8月、友達がたくさん来てくれた9月、そして、一気に寒くなった10月…
感想を一言で言うなら、「死ななくて良かった」かな。
とにかく怒涛の毎日でした。楽しかったことも大変だったことも辛かったことも、もうぐちゃぐちゃに混ざって蓄積された感じです。
そもそも私は資源の乏しいところで暮らしたかったのでこの小屋に来たのですが、小屋として営業するのにどれほど電気が大切かよく分かりました。
気づけば夜の台所の暗さが、段々とストレスになっていました。自宅なら何が混入してもいいので多少暗くてもいいですが、やっぱり山小屋として営業するならそういうわけにもいかないので。
そしてまた、小屋の小ささも自由に動けないので大変でした。お客さんがそこにいると、必要なものが取りに行けないなぁ…みたいなことで、仕事が思うように進まなかったり。なので、たまの休暇でよそ様の小屋に遊びに行ったときのカルチャーショックが半端じゃありませんでした笑
詳細は、長期休暇の縦走記録で書きたいと思います。
さて、今年の山小屋生活はとにかく大変だったわけですが、ここへ来て良かったか、悪かったかと問われれば結果的にすごく良かったわけで。
冬の仕事と来年の夏の仕事が見つけれど、この小屋での生活は本当に大変だった。だけど、5年後、10年後に、特別な日々だったと振り返ると思います。
レジャーで山に入るのではなく、山を仕事にするということ、もしかするとやっていけないかもしれない、けれども山を舞台に生きていきたい、それが現実になった年であり、今後数年の流れが何となく見えてきた夏でした。私にとって、大きな転機でした。
振り返れど振り返れど、振り返り足りない今シーズンですので、日々のちょっとした出来事や撮りためた写真など、少しずつ紹介していきたいと思います。
私の山生活はまだ始まったばかり、これからも宜しくお願いします。