【山小屋2018】オーナーさま、あなたって人は…

オーナーはどうやら、私を女の子にしたいらしい。
まったくひどいとは思わない。むしろ毎度面白くて笑ってしまう。 岩場で遊んで帰ってきたとき「あんたぁ磨けば光る玉なのに、やってることは男の子と一緒じゃなぁい」とか、
女子トイレの調子が悪くてオーナーが女性スタッフを探していたときに「行きましょうか?」と言ったら 「いいよあんたぁ、女なのは見かけだけでしょう?」とか、
洗濯物を取り込み忘れて一晩放置した翌朝 「もぅあんたぁ、昨日丁寧にメールまでしたのにぃ、幽霊が踊ってたよ、理想の女の子のやることじゃないよぉ」とか、
筋トレするのにダンベル借してもらったら「あんたこんなもの使う子になるなんて、お父さん悲しんでるんじゃないの?」とか、 やんわりとグサグサ突っついてくる。

ちなみに小屋入りする前、オーナーは他のスタッフに「ユミちゃん来るんでしょ?」と言っていたらしい。
ユミちゃんってだれ!?
そのあとは全然似ていないのに小屋の周りで遊んでいたら十六茶のCMっぽいからというナゾな理由で「ガッキー」になり、時間が経つにつれちょっと違うと気づいたのか「ガッチャン」になり、そのうち「あなた」になり、現在は「あんた」に昇格した。
倉庫で鉢合わせたときなんか、「人の気配がすると思ったらやっぱりあんたかぁ〜」とか言われる。
私の名前の要素は全くゼロだけれど、誰にでもあんたあんたいう訳ではないので、いいことなんだと勝手に思っている。

まあ、字面だけみるとひどいかもしれないけれど、辛辣なツッコミを激しく喰らわせてくるオーナーが私は大好きだ。
オーナーはときどき客人にも毒をはくし、スタッフにも毒を吐く。
もはやそれは、性格云々の問題ではなくて趣味の領域なのかもしれない。( いや、単純にストレスが溜まっているのか?)ゴニョゴニョと何か良くわからないけど毒っぽいことをつぶやいていることもある。
世間一般的になかなか良しとはされないけれど、オーナーの場合はその奥底に優しさが見え隠れするので好きだ。
あんなに心地よい毒を吐き、ツッコミを喰らわせることのできる人は他にいないだろう。

一日最低一ツッコミを喰らいながらふと思う。 もし突然私が女の子らしくなったら、どんな反応をされるのだろう。
一周まわって気持ち悪がられそうな気もするし、あんた最近どうしたの?と心配してくれそうな気もする。
じろじろ見られて無言で終了する可能性も考えられるし、最悪の場合は何かを変えても気づかれないかもしれない。
オーナーの思い描く女の子像とは、女の子らしさとは、いったい何なのだろう?
そしてどうでもいいけど私が名前で呼ばれる頻度が100回に1回から10回に1回くらいになる日は来るのだろうか?
こんなことを考えつつ、今日も平和に1日は終わろうとしている。