【山小屋2018】山小屋、楽しかったなぁ…

山小屋日誌
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下界に戻ってきてからだいぶ時間が経って、ようやく馴染んできた。
ここ数週間の流れはこんな感じだ。

下山
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オーナーによる通称「拉致旅行」2泊3日の北陸ツアー
(千里浜ドライブウェイ/のとじま水族館/金沢城、金沢市街散策/石川県ふれあい昆虫館/福井恐竜博物館/石川県庁/医王山展望台/南砺市桜ケ池公園)
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金沢滞在
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京都滞在
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白馬、長野
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北海道(今ココ)
 
こうして振り返るとかなり悠々自適に遊びまくっているけれど、いつもどこかで私の心の中には山があって、また早く山にあがりたいなと思ってしまう。

今年の小屋は楽しかったなぁ。
ボス(うちのオーナー様(笑))からあんたあんたと言われながら過ごした4ヶ月とちょっとの時間。
いろいろなことがあったけれど、あっという間に小屋じめを迎えた。
仕事の他にも、スキーをしたり、クライミングをしたり、散歩に行ったり。
今年はお盆すぎから9月頭まで太陽に会えなくて小屋の中に籠もることも多かったけれど、その間は読書をしたり、ピアノを弾いたり、料理をしたり、筋トレしたり。
晴登雨読で気ままな時間もいっぱいの小屋生活だった。

働いている従業員がみなさんそれぞれに自由で気ままに色々やることやってる感じも良かった。
みんなバラバラだからこそ生まれる謎の結束感は不思議でありながら、なぜかすごく心地よかった。
おのおの個性が豊かすぎるメンバーだったけれど、極めつけはやっぱりボスだな。
恐らくバイトのことを「いいおもちゃ」くらいに思ってるから、みんなイジられるんだ。
でも、どこか愛あるイジり方をするもんだから全然嫌じゃなくて、むしろ私は遊ばれて楽しんでいたし、他のバイトがイジられるのを楽しく見ていた。
ツッコミとか、言葉のチョイスはかなり秀逸。
私はよくご飯を作りすぎちゃって、ボスは量たべられる人だからたくさん食べてくれるんだけど、ある日「あんたまさか、オジサン育成ゲームとか思ってないよね?もぉ今さら育ったって仕方ないじゃないの」と言われたときは色んな意味で笑うしかなかった。
思い出したらニヤニヤしてしまうことがたくさんあり過ぎて困るくらいだ。

今ごろ、山は雪の中だろうか?
遠く北海道の地から思いを馳せれば、白い頂が目に浮かぶ。
春先から秋までたくさんの表情を見せてくれた山はいまどんな姿でそこに佇んでいるのだろう?
生き物たちは、どうして暮らしているのだろう?
空の色、雲の形は、太陽の光は、どんなだろう?
想像はいくらだってできるけれど、私は本物に触れたい。
山の空気が吸いたい。
山の色が見たい。
山に飢え始めている。
まあ、登りに行けばいい話なんだけど。
北海道にいると、北アルプスがますます恋しくなる。

もう少しで里にも冬がおりてくる。
雪崩の仕事が始まって、雪に打ちのめされる毎日がやってくるんだろうな。
緊張もあるけれど、その100倍くらいワクワクのほうが大きい。
山小屋もいいけど、冬の仕事もいいもので。

そして、来年の夏シーズンにも同じくらいワクワクしている。
何もなければまた同じ小屋に戻りたいな。
去年の大変さを振り返ると、また同じところで働きたいと思えるのは奇跡だと思う。
山の神様ありがとう、本当にありがとう。
去年の小屋で必死こいてたとき、神様はちゃんと見ていてくれたんじゃないかな。
そして不思議なめぐり合わせで、今年の小屋に導いてくれたような気がするんだ。

こうやって感謝の気持ちとともに1シーズンを終えることができて良かった。
神様、仏様、小屋の皆様、本当にどうもありがとうございました。