【山小屋2019】芽吹き

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6月下旬から7月中旬の話。

ひと雨ごとに雪が溶け、稜線上には花が咲き始める。

雪がなくなって寂しい気持ちはあるけれど、高山植物がどんどん芽吹いて花を見せてくれると心が癒やされる。

お客様も、スキーヤーに代わって可憐な花たちを見たいハイカーになってくるのが6月の終わり頃。

個人的には、植物や昆虫のうぶ毛が大好きなので、ただ「お花が咲いてる」だけではなく可能な限り近寄ってじっくり毛の一本一本まで観察したい…

という個人的な趣味のもと、今回は芽吹いている植物の写真を載せつつ。

一般登山道を歩く方にお願いしたいのは植生保護のため登山道は踏み外さないこと。
百歩譲って踏み外したとしても、お花に夢中になりすぎて滑落しないこと…
過去に小屋の近くでは、お花に吸い寄せられてそのまま滑落した人がいたという。
命は助かったらしいけれど、全身骨折血だらけ意識なしだったらしい。打つ手はヘリを呼ぶことくらいだ。人は簡単に傷つくし、死んでしまう。

岩稜帯は特に注意が必要。
あそこにちょっと行けばいい写真撮れるのに!というところに、イワギキョウなんかは咲いていたりする。
でも、変なところに行くと、たとえ自分が落ちなくても落石を発生させて他の人に怪我をさせてしまうかもしれないし、後続の人が何も考えずについていって滑落してしまうかもしれない。
そして、それを救助しに行くパトロール隊、警備隊、遭対協、小屋番がいるのだ…

脅すようなことを書いてしまうけれど、山は車の運転と似ていると思う。
潜在的なリスクに対して「もしかしたらこんなことが起こるかもしれない」と想像してみてほしい。
リスクに気づくには、知識を得て経験を積み重ねていくしかないけれど、真摯に向き合っていけば自然は色々なことを教えてくれる。

本格的な夏山シーズン、怪我や事故なく素敵な山行ができますように。

あぁ、マクロレンズがほしい。